非通知男(-o-;

携帯電話が鳴っている。見ると"非通知設定"。
あまり長く鳴るので出てみると、知らない男の方(推定２０代前半)。
非「いや～、朝起きたら風邪をひいてて声が出なくてさぁ、熱が38℃もあるんだ。会社休むわぁ。」
すげー、甘えたしゃべり方で、こんな知り合い絶対にいないし・・。
Ｋ「あのぉ、非通知だし、誰だかわからないのですが・・。」
非「う～、声がヘンだからわからないのぉ？携帯は壊れちゃって修理中だから仮の電話なんだー。
あー、週末電話しなかったから怒ってる？」
相手の声が判らないなんて、知りあって日が浅い訳？
Ｋ「いえ、あなたは間違えて私に電話をしていると思うのですが・・。」
非「うそー、間違えてないもん。意地悪しないで～。昨日、野球の試合だったでしょ。
それで風邪ひいちゃって、ヘンな声でごめんね～。」
Ｋ「じゃあ、1回切って調べなおしてかけてみたら？」
非「わかった。」
30秒後再び携帯電話が・・。
Ｋ「もしもし？」
非「ほら、合ってた！ねぇ～、熱が下がらないの。どうしたら良い？」
Ｋ「どうしたらって・・、薬は飲んだの？」
非「飲んだよ。飲んだけど下がらない～。看病に来て！」
Ｋ「だから、電話番号を間違えてるってば。ちなみに何処？」
非「え？横浜だよ。」
Ｋ「ここは北海道ですが・・。」
非「あ～ん、意地悪でウソ言ってる！意地悪だ！いじけるからね。」
しばらく、話したが信じて疑わない彼の話は長くなりそうだった。
会社に行くからと言って、電話は切らせてもらった。
その後も何度か"非通知設定"の電話が来るが、私が出ることはない。
早く非通知男の携帯電話が修理から戻って来て誤解が解けるのを待とう(‥;)